「不妊症」とは、通常の夫婦生活を営んでいるにもかかわらず、2年以上赤ちゃんが出来ない状態を言います。妊娠を望んでいる場合、1年以内に70%〜80%の女性が、2年以内に80%〜90%の女性が妊娠します。1年経っても妊娠しない場合、月経不順や生理痛が激しい場合、30歳を越えている場合は、早めの受診をおすすめします。
10組のうち2組もの夫婦が不妊症だといわれる現在。不妊の男女比率は、男性側の原因が1/3、女性側が1/3、両者の場合が1/3です。
原発性不妊症 | 妊娠を望んでいるが、過去に一度も妊娠していない場合。 |
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継続性不妊症 | 過去に妊娠・出産をしたことはあるが、その後は妊娠していない場合。 |
習慣性流産 | 3回以上流産を繰り返している場合。 |
不育症 | 習慣性流産、死産を繰り返す場合。 |
- 排卵因子障害
- 排卵がうまくできていない状態。排卵ができているかどうかは基礎体温表をつけることで簡単にチェックできますが、排卵日前後に超音波検査をすると、確実にわかります。
- 子宮因子障害
- 子宮内膜症や、子宮の筋層内にできる良性腫瘍の子宮筋腫などが該当します。他には、子宮の形成異常があります。子宮が小さかったりすると妊娠しにくかったり、流産の原因になることがあります。
- 卵管因子障害
- 細菌感染による卵管炎が大半を占め、ほかに卵管の狭窄や閉塞があります。
- 頸管因子障害
- 排卵の前になっても、頸管粘液の量が増えず、精子が子宮の中に入りにくい状態です。
- 造精子機能障害(精子減少症・乏精子症・無精子症など)
- 精子の数が少ない乏精子症、精子の運動率が低い精子無力症、奇形精子が多い奇形精子症などがあります。
- 性交障害
- インポテンツ(器質性・心因性)
- 精管通過障害