- 新生児の専門医が赤ちゃんを担当
- お母さんのおなかから出てきたばかりの赤ちゃんは、肝臓が未熟なため抗凝固因子が作られなくなりメレナ(吐血・血便)が発生します。そのほかにも、体重減少、脱水、哺乳不良、黄疸、低血糖など、新生児特有の異常を引き起こす可能性があります。同じ小さな子どもといっても新生児科と小児科はまったく違うものなのです。
当院では新生児科の専門医が、赤ちゃんの出すどんな小さなサインでも的確に見つけ出し、新しい命を守っていきます。
ご出産後、入院中に行う健診です。赤ちゃんにとっては、ママの胎内から外の世界へと生活環境が大きく変わり、その対応のための変化の時期です。外表奇形や先天性心疾患等の先天異常のチェックやミルクの飲みぐあい、新生児黄疸のチェック等を行ないます。

- 初回診察
- 分娩後すぐに全身チェックを行います。
- 黄疸の検査
- 黄疸の原因となるビリルビンの量が、生理的黄疸の量を超えていないかを調べます。
- 先天性代謝異常スクリーニング
- 赤ちゃんのかかとから採血し、栄養素などの分解ができない特殊な病気について調べます。
- ビタミンK2シロップ
- 赤ちゃんは血を止めるのに役立つビタミンKが不足していることが多く、胃や腸などから出血を起こす原因となることがあります。そこで最初の哺乳のときと退院の前に全員にビタミンK2シロップを飲ませます。
- 授乳室
- 沐浴室
授乳のタイミングや間隔、おっぱいのお手入れの仕方等、おうちに帰られてからも安心なように、丁寧に優しく指導します。必要に応じて、おっぱいマッサージも行っております。
沐浴指導では、赤ちゃんをお風呂に入れる練習をします。ひとりでも不安なくお風呂に入れてあげられるようにゆっくりとお教えします。
1ヶ月検診まで受けていただく、当院独自のシステムです(無料)。24時間、お母様が、赤ちゃんのお世話をしていると、体重が順調に増えているのかどうか分かりません。黄疸が出ていても、毎日見ていると気がつきにくいものです。また、へその緒がとれた後、まだジュクジュクしていないかなどのチェックします。
産後1ヶ月たった頃に、母子ともに健診を受ける必要があります。お母さんは、子宮の回復状態や全身の状態、乳房の状態と乳汁の分泌、妊娠高血症候群(妊娠中毒症)後遺症などについて調べるとともに、貧血、血圧、タンパク尿などの検査をします。赤ちゃんは、栄養、体の状態、成長・発達をチェックします。
何かわからないことや心配なことがあれば、このときに聞いておきましょう。